現金を持ち歩く必要がなくなるだけでなく、ポイントまでつく何かと便利なクレジットカード。これからクレジットカードを作ろう、もしくは作りたいと考えている方は、
- クレジットカードの作り方と作成する上で把握しておくべき注意点などを知りたい
- クレジットカードのメリットを知りたい
と思うのではないのでしょうか。
また、未成年であれば、「未成年でもクレジットカードを作る方法が知りたい」と思うでしょう。
この記事では、
- クレジットカードを作るときに必要なものや具体的な作り方
- クレジットカードのメリットや作成時に気をつけておくべき点
- 未成年でも作れるクレジットカードについて
これらをわかりやすく解説していきます。
これからクレジットカードを作ろうとしているクレジットカード初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
クレジットカードの作り方【3つの申込み方法】
クレジットカードの申込み方法は、クレジットカード会社によりますが、基本的には以下の3つがあります。
- オンライン(インターネット)での申込み
- 郵便での申込み(郵送申込)
- 店頭窓口での申込み
時間や手間がかからない、オンライン(インターネット)での申込みがおすすめです。
オンライン(インターネット)の入会申し込みフォームで個人情報の入力や、銀行口座との連携が完了するカード会社もあります。また、ETCカードや家族カード、リボ払いの設定も申し込み時に細かく設定することができます。
郵送申込の申込書は、スーパーやコンビニなどが発行する流通系カードの場合、店内の目立つ箇所に置いてあります。
ここでは、クレジットカードの申し込み方法について、主にその流れを説明します。少し特殊なケースも合わせてご紹介しますので、クレジットカードを申し込む際の参考にして下さい。
クレジットカードを作る基本的な流れ
まず、一般的なクレジットカードを作る際の基本的な流れをご紹介します。クレジットカードの3つの申し込み方法ごとに、具体的な手続きの流れをひと通り把握しておきましょう。
オンライン申込み
オンライン申込みをする場合の基本的な流れは以下のとおりです。
- クレジットカード会社のサイトにアクセスする
- クレジットカードの種類を選択する
- 入会専用フォームに必要事項を入力して申し込む
- カード会社で審査が行われる
- 審査結果の通知メールが届く
- 審査通過後に郵送でクレジットカードが手元に届く
パソコンやスマホによるオンライン申込みだと、引き落とし口座の設定も申し込み時に済ませることができて効率的です。カード会社によっては、別途、本人確認手続きの案内メールが届くことがあるため、書類のアップロードなど必要に応じて対応してください。
なお、審査にかかる期間はカード会社によって異なりますが、数日〜1週間程度みておけばおそらく問題ないでしょう。審査に通過すれば1〜2週間程度でカードが届きます。
郵送申込み
郵送申込みの場合は、まず申込書を入手する必要があります。
- カード会社のサイトから資料請求する(または店頭で申込書を入手)
- 申込書が届く
- 申込書に必要事項を記入、口座印を押し、本人確認書類とともに郵送する
- カード会社で審査が行われる
- 審査通過後に郵送でクレジットカードが手元に届く
資料請求や書類の返送などに日にちを要するため、発行までに1ヶ月程度かかることが多いです。
店頭申込み
セゾンカードやイオンカードといった流通系カードなどの場合、店頭に専用カウンターが設けられていることが多く、以下の流れで手続きを済ませることができます。
- クレジットカードの申込みカウンターに行く
- 申込書に必要事項を記入し、本人確認書類を提示する
- カード会社で審査が行われる
- 審査通過後、仮カードを受け取る
- 郵送で正式なクレジットカードが手元に届く
店頭で申し込む場合は、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類の他、金融機関の届け印やキャッシュカードを忘れずに持参しましょう。
審査結果はだいたい1時間以内に出ますが、カード会社によっては仮カードを発行した後に本審査が行われる場合もあるようです。本カードが届くまで使える仮カードは、国際ブランドが搭載されていない簡易版で、指定された店舗でのみ利用できます。
本カードが即日発行される場合もありますが、受け取りまで数時間かかる可能性もあるため、店頭申込みは時間に余裕のある日に行うことをおすすめします。
大半のカードは上記の手続きで申込が完了するのですが、ゆうちょ銀行とみずほ銀行のクレジットカードに関しては少し手続きの流れが異なりますので、個別に解説いたします。
クレジットカード会社によって申込み方法が異なるとお伝えしましたが、「ゆうちょのクレジットカード」と「みずほ銀行のクレジットカード」を例にあげ、それぞれの作り方についてお伝えしていきましょう。
まずはゆうちょ銀行のクレジットカードの作り方です。
ゆうちょ銀行のクレジットカードの作り方
ゆうちょ銀行のクレジットカードはネット申し込み後に郵送を行う流れとなっており、ネットのみでは完結しないので注意が必要となっています。
作り方は以下の通りです。
- (ゆうちょ銀行の口座がない場合)ゆうちょ銀行の口座を開設
- クレジットカードの種類を選択する
- ゆうちょ銀行のサイトより申し込む
- 申込書が届く
- 申込書に必要事項を記入、口座印を押し、本人確認書類とともに郵送する
- ゆうちょ銀行で審査が行われる
- 審査通過後に郵送でクレジットカードが手元に届く
途中で郵送の手続きが発生するため、お早めに準備をすることをおすすめします。
次にみずほ銀行クレジットカードの作り方をご紹介します。
みずほ銀行のクレジットカードの作り方
みずほ銀行クレジットカードではカードの特性上、マイレージクラブへの入会が必要です。全ての申し込みがネット完結のため申し込みはスムーズに進められるでしょう。
作り方は以下の通りです。
- (みずほ銀行の口座がない場合)口座を解説
- マイレージクラブに入会する
- クレジットカードの種類を選択する
- みずほ銀行のサイトより申し込む
- みずほ銀行で審査が行われる
- 審査通過後に郵送でクレジットカードが手元に届く
上記のように、作り方はクレジットカード会社によって異なりますので、各クレジットカード会社の申込み方法や必要書類は事前に確認しておきましょう。
クレジットカードには入会審査がある
クレジットカードは申し込み手続きをすれば誰でも発行してもらえるわけではなく、審査に通る必要があります。
クレジットカードの審査のポイントは以下の3つです。
- 個人信用情報の照会によるクレヒス(クレジットヒストリー)やローン借入状況
- 在籍確認
- カードのグレードとその人の返済能力のバランス
個人信用情報とは、クレジットカードの支払い履歴やローンの借入状況がわかる情報です。
「これまで銀行やクレジットカードを利用したことがまったくない!」という人は別ですが、利用したことのある人はその履歴が個人信用情報として専門機関に保管されています。
申し込みを受けた金融機関は個人信用情報を照会して調べるため、もしこれまでに他のクレジットカードで遅延や延滞をしていたり、他社で多額の借入をしていたりする場合は審査に落とされてしまうでしょう。
また、在籍確認をしたときに申込者が働いていない場合も、「申込内容に嘘がある」ということなので、審査に落とされます。
その他、個人信用情報や在籍確認が問題なかった場合でも、カードには「グレード」が設定されているため、グレードの基準によっては審査に落とされてしまうでしょう。
このように、クレジットカードを発行するためには、基本的に個人情報と呼ばれるすべてのものを提出し、審査に通る必要があります。
ただ、中には審査が緩やかなカードや学生カードもあるため、 社会人でなくともカードを作ることは可能です。
次に、クレジットカードを作る時に必要なものを解説していきます。
クレジットカードを作るときに必要なもの
クレジットカードを作るときには、まず個人情報をクレジットカード会社に提供する必要があります。
そして、クレジットカードには 審査があるので誰でも作れるわけではありません。
ここでは、クレジットカードを作るに当たって必要な個人情報と、クレジットカードの審査について解説していきます。
必要な個人情報
クレジットカードに必要な個人情報は、
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 勤務先(勤続年数や入社年月日、その他会社の住所などを含む。未成年の場合は親の情報)
- 年収
- 引き落とし支払い口座情報(銀行印、オンラインログインなど)
- 新しいクレジットカードの暗証番号
です。
クレジットカード発行は銀行口座を持っていることが前提なので、口座を持っていない人は口座開設手続きも一緒に行う必要があります。
ただ、クレジットカード会社からすると、単に上記の個人情報を教えてもらうだけでは、申込者が万一嘘をついていたときにそれを見抜くことができません。
そのため、申込者はこれらの情報が正しいことを証明するために「本人確認書類」(身分証明書)を提出する必要があります。
本人確認書類(身分証明書)とは、具体的に以下のようなものです。
- 運転免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 住民票のコピー
その他、これまでクレジットカードを作ったことのない人や申込先の金融機関と取引がない人は、勤務先に金融機関から電話がかかってくる「在籍確認」が行われることもあります。
在籍確認が行われるのは、「本当にその人が働いているのかどうか」を調べるためです。
次に、即日でクレジットカードを作る方法について解説していきます。
即日でクレジットカードを作る方法
急な支払いなどでクレジットカードが必要なときに、即日で発行できるカードがあると便利です。ここでは、即日発行が可能なクレジットカードや具体的な作成方法などを詳しくチェックしていきます。
即日でクレジットカードを作る方法はある
即日でクレジットカードを作ることは可能なの?と疑問に思うかも知れませんが、結論から言うと、即日でクレジットカードを作る方法はあります。クレジットカードは申し込みから発行まで数日から数週間かかるのが通常ですが、申し込んだその日に発行されるカードも少数ながら存在します。
クレジットカードが即日発行されれば、「急に海外旅行に行くことになった」「すぐに購入したいものがある」といった状況にも対処できます。ただ、即日発行可能なカードの中には、オンライン(インターネット)申込みで作成できるカードもあれば、店頭申込みの場合のみ作れるカードもあるため、注意して選びましょう。
即日で作る事ができるカード
即日で入手できるクレジットカードの一例をご紹介します。
- ACマスターカード
- エポスカード
- セゾンカードインターナショナル
ACマスターカード
消費者金融大手のアコムが発行するACマスターカードは、審査完了まで最短30分というスピード。全国の自動契約機「むじんくん」でカードを即日発行できます。年会費無料でパートやアルバイトでも入会でき、ATMでも借入れや支払いができるところが魅力ですが、特典やポイント制度はなく、支払い方法はリボ払いしか利用できない点は要注意です。
ACマスターカード
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 無料 | - | - |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) |
ETC年会費 |
最短即日(※) | 10万~300万円まで ※ショッピング枠ご利用時 | - |
自動契約機むじんくんの営業時間は9:00~21:00(年末年始は除く)です。ただし、一部店舗は営業時間が異なります。
- 土日祝日でも最短即日でカードが受け取れる!
- 3秒で簡易診断が可能!
- パート・アルバイトの方もOK!
- 年会費永年無料!
- 利用金額の0.25%が自動キャッシュバック!
エポスカード
エポスカードはマルイ店舗内にあるエポスカードセンターで即日発行が可能です。また、あらかじめ公式サイトから申し込みをして、その日のうちにエポスカードセンターで受け取ることもできます。入会費・年会費無料でありながら優待店舗が多く、海外旅行傷害保険も付帯しているのでショッピングや旅行が好きな方におすすめです。
セゾンインターナショナルカード
年会費永久無料&有効期限のない永久不滅ポイントで有名なセゾンカードインターナショナルは、事前に公式サイトで申し込みを行い、審査が完了していれば、全国のセゾンカウンターでその日のうちにカードを受け取ることができます。ETCカードも即日発行可能なので、ETCカードをすぐに使いたいという方にも便利な1枚です。
即日でクレジットカードを作る方法
即日でクレジットカードを作りたいなら、オンライン(インターネット)または店頭で手続きを行いましょう。
オンライン申込みの場合、専用フォームに必要事項を入力して審査を通過すれば、エポスカードやセゾンカードインターナショナルのようにその日のうちに店頭でカードを入手できます。カードによっては審査結果の連絡や本人確認のために電話がかかってくることがあるため、すぐに対応できるようにしましょう。
即日発行可能なカードは入会審査が数分から30分程度で終わる場合が多いため、「きちんと審査していないのでは?」と疑問に思われるかもしれません。でも決して審査が甘いわけではなく、システム化によって効率化を図っているのです。
また、店頭で申し込みから受け取りまで済ませる場合は、入会カウンターに行けば担当スタッフが対応してくれます。ただし、営業時間の終了間際だと即日発行できない可能性もあるため、来店時間には注意しましょう。
即日でクレジットカードを作るために必要なもの
即日でクレジットカードを作る際は、以下のものを用意しておきましょう。
- 本人確認書類
- 金融機関のキャッシュカードまたは預金通帳
- 金融機関の届け印
基本的には一般的なクレジットカードを作る際に必要なものと同じです。本人確認書類としては運転免許証やパスポート、住民票のコピーなどが利用できますが、カード会社によって有効な書類は異なるため事前に確認しておきましょう。
キャッシュカードや届け印は引き落とし口座を設定するために必要です。足りないものがあると手続きが進まず、即日発行できなくなる可能性があるので要注意。特に、店頭で申し込む場合は必要なものを忘れずに持参することが大切です。
次の項では、無数にあるクレジットカードの中から、最初の1枚はどういったもの選べばいいのか、そのポイントを解説していきます。
クレジットカードの選び方
クレジットカードを作るときの注意点がわかったところで、ここからは「どういったクレジットカードを選べばいいのか?」について解説していきます。
クレジットカードを日頃から愛用している中級者や上級者は別として、初心者がクレジットカードを選ぶときのポイントは、
- 年会費無料でポイント還元率の高いカードを選ぶ
- 自分がよく利用する店舗やECサイトのカードを選ぶ
の主にこのふたつで良いでしょう。
それでは、それぞれのポイントについてより詳しくみていきましょう。
迷ったら年会費無料でポイント還元率が高いカードがおすすめ
クレジットカードのメリットを存分活かすには、「年会費無料」かつ「高還元率」のカードを選びましょう。
ゴールドカードやプラチナカードの中には、年会費が数万円するものもあります。
その分優待サービスも充実していますが、「ホテル割引」「高級飲食店割引」など、それなりの収入がある前提のサービスばかりのため、カード初心者の 若い世代が年会費の元をとるのは難しいでしょう。
そのため、まずは金銭的な負担がなく、損はしない年会費無料のカードがおすすめです。
JCB CARD W
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
永年無料 | 永年無料 | 1.0%~10.5%(※1) | OkiDokiポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) |
ETC年会費 |
最短5分程度(※2) | 公式サイト参照 | 0.3%~0.78% | 無料 |
1 最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
※2 モバ即の入会条件
①9:00AM~8:00PMでお申し込み
②カード申し込み時に、WEBにて支払い口座を設定
③顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱いとなります。
モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPを確認ください。
- 【年会費永年無料】ポイントいつでも2倍以上!
- 【新規入会限定】新規入会&カード利用&Amazon.co.jp利用で最大15,000円キャッシュバック!
- 【期間限定】お友達紹介で1,500円キャッシュバック!
- 家族カード・ETCカードが年会費永年無料!
- 39歳以下限定のJCBオリジナルシリーズ!
- お得な入会特典
- \新規入会限定/2024年9月30日(月)までに新規入会&カード利用&Amazon.co.jp利用で最大15,000円キャッシュバック!
また、還元率もとても重要なポイントです。還元率0.5%と1.5%では、少額の買い物ではそこまで差はつきませんが、年間数十万円単位で支払いするとなると、数千円単位の大きな違いとなってきます。
似たようなスペックのカードであれば、還元率の高い方を選びましょう。
自分がよく利用する店舗やECサイトが発行するカードもおすすめ
自分がよく利用する店舗やECサイトが発行するカードもおすすめです。
例えば、楽天カードやAmazonカード、dカード(ドコモ)といった風に、 サービス事業者が発行しているカードは、そのサービスを利用すると還元率が上がることがほとんどです。
dカード
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 無料 | 1.0~4.5% | dポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) |
ETC年会費 |
最短5日 | - | 公式サイト参照 | 550円(税込)※初年度無料 |
- 年会費永年無料
- スターバックスカード、マツモトキヨシで最大4%貯まる!
- いつでもdポイントが1%貯まる※100円(税込)毎に1ポイント
- スマホの紛失や修理不能などに1年間最大1万円分のケータイ補償
- d払いのお支払いをdカード設定でWでポイントもらえる
特にデパート系のカードが還元率が高く、場合によっては還元率が10%になることもあるほどです。
お気に入りの店舗やよく利用するECがある方は、そうしたサービスの事業者が発行しているカードを狙っていきましょう。
このように、クレジットカードを選ぶときに確認しておきたいポイントは「年会費」と「還元率」のふたつです。それでは最後にクレジットカードのメリットについてみていきましょう。
国際ブランドの選び方
国際ブランドとは、クレジットカードにロゴが記載されている、VISA、JCB、MasterCardなどのことを指します。
主な国際ブランドは以下の通りで、「5大国際ブランド」と呼ばれています。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express(アメックス)
- Diners
世界的にシェアが高いのがVISAカードとMasterCard、特典が多いのがJCBカードとなっています。海外では、JCB、アメックス、ダイナースが使えないお店が多いなど、ブランドにより特徴がことなります。
先の項ではクレジットカードに審査があることをお伝えしましたが、会社員でなくともカードを作ることは可能です。
ここでは、学生(大学生、専門学生)だからこそ優遇される学生カードや、若いうちにカードを作ることのメリットについてみていきましょう。
30代で初めてカードを持つより若いときに作っておくほうが優位
「カードを持つのは社会人になってから」という方もいるでしょうが、実はカードは早いうちに作っておいた方がお得です。
その理由は、「取引実績やクレジットヒストリーを作れる」という点にあります。
若いうちからクレジットカードを作っておくと、自然と取引実績やクレジットヒストリーが積み重なっていきます。
そのためカードをグレードアップさせたいときや、他社のステータスの高いカードに乗り換えたいときに、「これまでに実績がある、ちゃんとした人」とカード会社に判断され、審査で優位に働くのです。
このようにクレジットカードは学生や未成年だからこそ優待されるものもありますし、作るなら早く作っておいた方が後々お得です。
高校生はデビットカードやプリペイドカードなら持てる!
先の項では学生でも作れるクレジットカードについて説明しましたが、高校生は18歳以上であっても、クレジットカードを作ることができません。
しかし、高校生でもクレジットカードを作りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、デビットカードとプリペイドカードです。
クレジットカードと似たような決済方法ができるデビットカードとプリペイド式クレジットカードなら高校生でも作ることが可能です。
それぞれについて解説していきます。
デビットカード
申込条件は金融機関によって異なりますが、「15歳以上で中学生を除く」などと、高校生でも作ることが可能です。
クレジットカードとの大きな違いは以下2点です。
- 即時引き落とし
- 使える金額が口座残高の範囲内
VISA/JCBの国際ブランドのデビットカードですと、国内外問わず利用が可能で便利です。
プリペイド式クレジットカード
デビットカードと同様、申込条件は金融機関によって異なりますが、本人名義の銀行口座があれば、高校生でも持つことが可能です。
クレジットカード、デビットカードとの違いは以下のようになっています。
クレジットカードとの違いは引き落としタイミング
- プリペイド式クレジットカード:前もって入金が必要
- クレジットカード:後日支払う
デビットカードとの違いは使える金額の制限
- プリペイド式クレジットカード:入金した金額しか決済できない
- デビットカード:口座残高以内であれば決済できる
次の項では、無職でもクレジットカードを持てるかどうかについて見ていきましょう。
無職でクレジットカードを作れる場合、作れない場合
クレジットカードを持つためには基本的に収入などの返済能力が必要なので、無職の方は自分がカードを持てるかどうか気になるところだと思います。
ここでは、無職の方がクレジットカードを持てるかどうかの原則の他、無職でも持つことができるケースについても解説していきます。無職にも専業主婦やフリーター、年金生活者など様々な立場があるため、ご自身の状況と照らし合わせながら確認していきましょう。
原則無職で収入の発生しない方は作れない事が多い
原則的に、何らかの職業に就いておらず収入のない方はクレジットカードを作れない可能性が高いです。
クレジットカードを使うことはカード会社に借金をするようなものですから、お金を貸す側からすると収入のない無職ということは大きなリスクとなってしまいます。そのため、申し込んだとしても返済能力がないとみなされ、入会審査で落とされる可能性が高いでしょう。
無職でも作れるケース
本人が無職でも、同居している家族に安定収入があり、その家族に扶養されている方はクレジットカードを作れる可能性があります。
例えば、仕事をしていない専業主婦の方であれば、配偶者に安定収入があれば審査が通りやすくなります。定職に就いていないフリーターや日雇い派遣の方でも、同居する親に返済能力があれば審査を通過できるかもしれません。また、退職して年金生活をしている方は、預貯金などの資産が多ければカードを持てる可能性があります。
ただし、クレジットカードの審査基準はカード会社によって異なるため、上記のケースでも審査で落とされる可能性があることは認識しておきましょう。
クレジットカードを作るときには、年齢以外にもいくつか注意点があります。次の項では、クレジットカードを作るときにやってはいけないことについて見ていきましょう。
クレジットカードを作るときにやってはいけないこと
「カードは早く作っておいた方がよい」と先ほど解説しましたが、作るにあたっては、
- 一度に何枚も申し込んではいけない
- ウソの情報を申告してはいけない
- リボ払いに設定してはいけない
の3つの点に関して注意が必要です。
なぜこれらに気をつけなければいけないのか、順を追って解説していきます。
一度に何枚も申し込んではいけない
一度に何枚も申し込んではいけない理由は、カード会社に「お金に困っている」と思われるからです。
例えば、複数のクレジットカードを持つと、その分ショッピング枠やキャッシング枠で利用できる額が大きくなります。
審査の際にカード会社が活用する個人信用情報には、カードの申し込み履歴も記載されているため、「同時に他社でもカードを申し込んでいる」=「大量のお金を必要としている」と勘違いされてしまうのです。
ただ、いつまでたっても1枚のカードしか持てないというわけではありません。カードを作る間隔を半年ほど空け、遅延や延滞せずにしっかりとした履歴を作っておけば、2枚目の審査もスムーズに通過できるでしょう。
ウソの情報を申告してはいけない
これは当たり前のことですが、ウソの情報を申告してはいけません。
最初に説明した通り、クレジットカード作成に当たっては審査があるため、ローンの借入状況をごまかしたり、勤務先をごまかしたりすると すぐにバレていまいます。
また、うっかりミスで間違った情報を申告した場合も、それが発覚したときには「ウソをついた」とみなされるため、申し込みの際はくれぐれも注意してください。
あらかじめリボ払いに設定してはいけない
クレジットカードの支払い方法には、一括、分割、リボ払いとありますが、リボ払いにするのはやめておきましょう。
理由は簡単で利息が一番高いからです。
「クレジットカードの支払いは一括払いが一番お得(無利息)」という基本は覚えておきましょう。
ただ、カード会社からすると「利息」=「自社の利益」なので、「入会時にリボ払い設定にするとポイントがつく」といったキャンペーンを実施している場合が多々あります。
その場合は、最初だけリボ払い設定しておき、キャンペーンのポイントを受け取ったら支払い方法を変更しておきましょう。
このように、クレジットカードを作るとき、上記3つのポイントには最低限気をつけておきましょう。
クレジットカードはこんなにメリットがある!
クレジットカード作成に当たって必要なものや注意点、選ぶポイントがわかったところで、最後にクレジットカードの「メリット」について改めて把握しておきましょう。
それでは、クレジットカードの主なメリットである、
- 利便性
- ポイント
- 優待サービス
の3つについて解説していきます。
現金を用意する必要がなくネット決済でも便利
クレジットカードを持っていれば現金を持ち歩く必要がないので手元がかさばりませんし、財布を落としてもカードを停止すればよいのでお金はなくなりません。
また、ネット通販ではクレジットカード決済しか対応していない店舗もあるため、利用できるサービスや店舗の幅が広がります。
このような、現金にはない利便性はクレジットカードの大きなメリットと言えるでしょう。
ポイントがたまってお得
クレジットカードは利用するとポイントがつくため、現金払いよりもお得です。
同じ金額を支払っているにもかかわらずクレジットカードだけにポイントがつくのは、とても魅力的なメリットと言えるでしょう。
ただ、 支払い方法を分割払いやリボ払いにして利息がとられると、貯めたポイントの意味がなくなってしまうので気をつけてください。
旅行保険や割引などカードの特典をうけることができる
クレジットカードにはそれぞれ「提携施設の割引」「加盟店で利用すると◯◯サービス」といった現金払いにはない優待サービスがあります。
特に、無保険だと骨折や病気をしただけで数百万円単位の治療費を請求されることもある海外旅行において、クレジットカードの数千万円単位で付帯される旅行保険の存在はとても大きなメリットです。
どのクレジットカードを作ると良いかは、普段何で買い物をするか、ポイントをどのように使いたいかなど、人によって様々です。
まとめ
それでは、改めてこの記事の内容を振り返ってみましょう。
- クレジットカードを作るには、「各個人情報と本人確認書類の提出」「クレジットカード入会審査の通過」が必要
- 審査は個人信用情報を照会するのでウソをついてもバレる
- 学生や未成年であってもクレジットカードを作ることができる
- 実績を積み重ねておくといった意味でも、クレジットカードは早めに作っておくのがおすすめ
- 作るときは、複数枚の申し込みやリボ払いの設定に気をつける
- どのクレジットカードを選ぶかは「年会費無料」「高還元」「よく利用する店舗やECのカード」を選ぶとよい
- クレジットカードはネット決済でも便利かつポイントも貯めることができ、優待サービスも充実している
カードを1枚も持っていない人は、この記事をきっかけにぜひ作ってみてはいかがでしょうか?