Credit Reportと表示されたタブレットとカードを持つ人

クレジットカードはたくさんの種類があり、その審査の基準はカード会社の基準やカードのランクにより異なります。

どのカード会社も独自の審査基準があり「このクレジットカードの審査が甘い!ゆるい!」というのは一概には言えません。

しかし誰でもクレジットカードを申し込んだらスムーズに審査を通過し、無事にカードを手に入れたいですよね。

そのためにはまず、審査が難しいカードと審査に通りやすいカードについて知っておきたいところです。

今回の記事では、日本で発行されている主なクレジットカードの審査の難易度を、難しいものから順番にご紹介します。

その判断基準、さらに審査でカード会社が重視するポイントなどを紹介します。

またどのようなことに留意すれば「より難易度の高いカード審査に通るか」などについて、わかりやすく解説します。

急ぎ審査が甘くおすすめのクレジットカードを知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

クレジットカードの審査には難易度がある

クレジットカードステータス

クレジットカード審査は、カードのランクにより審査の難易度が違います。クレジットカードのランクが上がるほどカード審査の難易度も上がります。

ここではカードのランク別に難易度がどう違うか?という点から説明します。

ステータスの高いプラチナやブラックカードは難しい

プラチナカードやブラックカードはステータスの高いカード(ステータスカード)と位置付けられます。

これらのステータスカードは利用限度額が高額に設定されるだけ、審査に通るのも大変難しいことで知られています。

その大半が招待制、つまり選ばれた人だけにカードを発行するという形になっています。

そのことからも、ステータスカードは普通カードなどの下位ランクカードと一線を画しています。

まずは審査が通りやすいカードを作り、支払い遅延などを起こさず利用実績を地道に積み重ねてランクアップを図りましょう。

それがステータスカードを入手する一番の近道です。

ゴールドカードは一定の収入があれば通ることが多い

ゴールドカードを見せる男性

ゴールドカードは、ブラックやプラチナなどに比べれば比較的作りやすいカードです。

一定の収入があり、クレヒス(クレジットヒストリー)が良い場合は審査に通ります。

その会社のクレジットカードを初めて作る人でも、審査の結果支払い能力が十分だと判断されればゴールドカードが発行されます。

発行してもらえるかどうかは、申し込む人の支払い能力やクレヒスの良し悪しによるところが大きくなります。

無職であったり、安定した収入がない、あるいは悪いクレヒスを持つ人がゴールドカードを持つことは難しいと言えるでしょう。

クレヒスが全くない人はまずは普通カードを

クレジットカードを初めて作るなどの理由でクレヒスが全くない場合、最初は普通カード(一般カード)を作ることをお勧めします。

理由は、カード審査の判断材料となるクレジットヒストリー(クレヒス)にあります。

クレヒスの保管期間は5年です。過去に債務整理や自己破産による取引停止があっても5年以上経つと、その記録は消えます。

カード会社は過去5年以上の取引停止の可能性を想定し、クレヒスが全くない人の審査をより慎重に行います。

もう1つカード会社が警戒するのが クレジットカード現金化などの「カードの不正利用」です。特に利用可能枠が大きいゴールドカードは、不正利用に利用されやすいのです。

クレヒスが全くない人がゴールドカードを作りたいという場合は、まず普通カードを作り、良いクレヒスを積んでランクアップをめざしましょう。

ここまではクレジットカード審査の難易度についての概要でした。次は実際に発行されているカードの審査難易度について説明していきます。

難易度一覧

カードを持つ男性

ここではクレジットカードを審査の難易度で分け、各カードの審査の目安について簡単に説明します。

難易度高め

次は年会費も審査難易度も高めのプラチナカードをご紹介します。

JCBザ・クラス

JCBザクラス

JCBザ・クラスも招待制を取っており、JCBゴールド以上の会員の中から利用実績がある人が選ばれています。

取得にはまずゴールドカード、または招待制のゴールドプレミアからランクアップする必要があります。

三井住友カード プラチナ

三井住友カード プラチナは珍しく招待なしでも作れるプラチナカードですが年会費が高く、審査の基準は他のプラチナカード同様に厳しいものとなっています。

特に申込者が個人事業者の場合は年収を証明する書類が必要となります。

難易度やや高め

ここでは審査難易度やや高めのプラチナカード、ゴールドカードや普通カードをご紹介します。

JCBプラチナ

JCBプロパーカードで申し込みできる最もステータスの高いカードが、JCBプラチナです。

2017年10月に新しく誕生したカードで、申込み対象は「25歳以上で本人に安定継続収入がある」とされています。

JCBプラチナ

JCBプラチナ

国際ブランド

JCB

対応電子マネー

Apple Pay(アップルペイ) Google Pay(グーグルペイ) QUICPay(クイックペイ) Suica(スイカ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
27,500円(税込) 27,500円(税込) 0.5%~10.0%(※1) OkiDokiポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
最短5分程度(※2) 公式サイト参照 0.3%~0.78% 無料

1 最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
※2 モバ即の入会条件
 ①9:00AM~8:00PMで申し込み
 ②カード申し込み時に、WEBにて支払い口座を設定
 ③顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
 受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱いとなります。
 モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPを確認ください。

お得な入会特典
\新規入会限定/2024年9月30日(月)までに新規入会&カード利用&Amazon.co.jp利用で最大64,500円キャッシュバック!

コンシェルジュデスクやプライオリティ・パスなど、プラチナクラスの特典を受けることができます。

利用実績を積めば、先ほど紹介したJCBザ・クラスの招待が送られてくるチャンスがありそうです。

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブカードは、招待状がなくても作れるベーシックカードですが、次の条件を満たさないと申し込みができません。

  1. 年齢27歳以上
  2. 年収500万円以上
  3. 直近3カ月以内のクレジットカード利用あり
  4. 直近1年以内の支払い遅延なし

以上の基準を見ると、ベーシックカードとしては異例ともいえる難易度の高さだと言えます。

セゾンプラチナアメックスカード

セゾンプラチナアメックスカードは下位カードからのランクアップで招待状をもらった人だけが作れるカードです。

ステータスカードにふさわしいスペックにもかかわらずリーズナブルな年会費ですが、招待制ということで審査の難易度はやや高くなります。

標準レベル

ここからは普通カードを紹介します。まずは若干審査が厳しい標準レベルから。

三井住友カード

三井住友カードを作るには安定した収入があることが前提となっており、 パートやアルバイトの方は審査に落ちる可能性があります。

その一方で、自身に収入がなくても配偶者や保護者に安定した収入がある場合は審査通過の可能性が上がります。

三井住友カード

三井住友カード

国際ブランド

Visa Mastercard

対応電子マネー

Visa Touch(ビザタッチ) Apple Pay(アップルペイ) Google Pay(グーグルペイ) iD(アイディ) WAON(ワオン)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
1,375円(税込) 1,375円(税込)(※1) 0.5%~7.0%(※2) Vポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
最短3営業日 ~100万円 0.5% 550円(税込)(※3)

ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります
※1 マイ・ペイすリボの申込+カード利用で年会費無料
※2 最大7.0%ポイント還元:ポイント還元率は通常のポイント分を含みます。
スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済での支払いが対象です。iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外となります。
商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元率にならない場合があります。
一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿し支払いただく場合があります。 その場合の支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用される店舗によって異なる場合があります。
※3 前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料 

JALカード

JALカードの申し込み資格は「18歳以上で日本に生活基盤がある」となっています。

審査の難易度自体はそれほど高いものではなく、毎月一定の収入があるなど安定した収入がある場合は審査に通りやすくなっています。

一方、発行会社に収入が安定していないとみなされた場合は審査に落ちる場合もあります。

ANAカード

ANAカードはその申し込み資格として「18歳以上でご本人または配偶者に安定継続収入がある方」と明記されています。

毎月一定の収入があるサラリーマンやその配偶者などは、審査に通りやすくなっています。

その反面、審査の結果収入が安定しないと判断された場合はカードが発行されない場合もあります。

なお航空系カードの場合、カード会社による勤務先確認の際、本人が確認に応じられないと審査に通りにくくなります。

航空系カードの申請中は勤務先確認に応じやすい状態にするよう注意しましょう。

比較的作りやすいカード

最後に比較的作りやすい、年会費無料の普通カードをご紹介します。

JCB CARD W

クレジットカード大手のJCBカードからも、39歳以下限定で作りやすいクレジットカードが2017年秋に登場しました。

30代までの若い方向けのカードなので、審査もそこまで厳しくないと想定されます。カードを作った後に40歳になっても、問題なくカードを持ち続けることができるので安心してください。

さらに年会費も無料でポイント還元率1.0%と高く、オンライン入会なのでわずらわしい書類記載が不要です。

JCB CARD W

JCB CARD W

国際ブランド

JCB

対応電子マネー

Apple Pay(アップルペイ) Google Pay(グーグルペイ) QUICPay(クイックペイ) Suica(スイカ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
永年無料 永年無料 1.0%~10.5%(※1) OkiDokiポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
最短5分程度(※2) 公式サイト参照 0.3%~0.78% 無料

1 最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
※2 モバ即の入会条件
 ①9:00AM~8:00PMでお申し込み
 ②カード申し込み時に、WEBにて支払い口座を設定
 ③顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
 受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱いとなります。
 モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPを確認ください。

お得な入会特典
\新規入会限定/2024年9月30日(月)までに新規入会&カード利用&Amazon.co.jp利用で最大15,000円キャッシュバック!

セディナカードJiyu!da!

通常のポイント還元率は0.5%と平均的ですが、セブン-イレブンやイオン、ダイエー系列の店舗でポイントが3倍になるので、ポイントが貯めやすいクレジットカードです。

リボ払い専用のクレジットカードのため注意が必要ですが、支払い金額と利用限度額を同じにすれば、一括払いのカードとして使うことができ、リボ払い手数料はかかりません。

イオンカード

対象のイオン系列店にてお得に利用できるため、主婦におすすめのカードです。

通常のポイント還元率は0.5%と平均的ですが、ポイント2倍デーや、カード利用で5%OFFデーがあるなど、特典があるのも嬉しいポイントです。

その他クレジットカードの審査について

ここまでの難易度別のご紹介でお伝えしきれていないクレジットカードについて、ご紹介していきます。

オリコカード・ザ・ポイント

基本のポイント還元率が1.0%と高還元率なことと、申請をするだけでポイントが交換できるポイントの使いやすさが特徴のカードです。

楽天カード

オリコカード・ザ・ポイントと同じく、基本のポイント還元率が1.0%と高還元率で年会費は無料です。 しかし楽天市場での買い物や、その他楽天のサービスを使うと3~4%のポイントが貯まります。

ここまではクレジットカード審査の難易度別に各種カードの紹介をしました。

クレジットカード審査方法

この章では、クレジットカードの審査方法について解説していきます。クレジットカードの審査では、貸し倒れのリスクを避けるために申込んだ人に返済能力があるのかどうかを判断します。そこで、どのような流れで何を見て審査を行うのかや、審査の際の連絡方法について解説していきます。

クレジットカード審査の流れ

クレジットカードを申し込んだ後、審査に通過するとカードが手元に届きます。審査の流れは下記の通りです。

  1. 申込み
  2. 社内審査
  3. 信用情報機関へ照会
  4. 手動審査(カード会社やカードの種類によっては行わないこともある)
  5. 在籍確認
  6. 審査結果の通知、カードの発送

それぞれの過程で、下記のような内容を判断します。

社内審査の内容

クレジットカードの社内審査では、主に下記の情報から返済能力があるのかどうかを判断します。

  • 社内のブラックリストに載っていないかどうか
  • クレジットカード会社内にある利用履歴をチェック
  • 申込者の勤務先、勤続年数、年収、雇用形態など収入と安定性に関わる項目
  • 居住年数や住居が持ち家かどうか、家族構成など
  • 他社からの借り入れ状況(信販会社・銀行ローンや住宅ローン、キャッシングなど)

申込み者の個人情報からスコアリングを行い、点数を付けたうえで基準点に達しているかどうかで判断します。これらはほとんどの場合、機械による自動審査で行われます。

信用情報機関への照会

社内での自動審査が終わると、信用情報機関へ下記のような情報を照会します。

  • 個人情報
  • 現在の借り入れ、返済情報
  • 過去の借り入れ、返済情報

上記の中で延滞情報・債務整理・強制解約などの悪い情報(異動情報)があれば、クレジットカードを作るのが難しくなります。また、クレジットカードの種類によっては、信用情報機関への照会の結果問題がなければ審査通過とされカードが発行されることもあります。

担当者による手動審査や在籍確認がある場合も

クレジットカード会社やクレジットカードの種類によっては、信用情報機関への照会後、手動審査や在籍確認を行う場合もあります手動審査の基準はカード会社ごとに異なります。

在籍確認を行う場合は、会社に電話をして本当に勤務しているのかどうかをチェックします。会社勤めをしていない専業主婦などの場合は、自宅に電話することもあります。

審査時の連絡・被連絡方法

審査時に連絡のやり取りが必要となった際は、ほとんどの場合電話で行われます。代表的なものに在籍確認があります。ただし、銀行口座設定や収入証明書の提出などで書類のやり取りが必要になる場合は、郵送となることもあります。在籍確認以外の連絡が必要な場合も出てくるため、申込書類には携帯電話番号も記載しておくとスムーズに進みやすいです。

審査の流れはカード会社やカードの種類ごとに基準が異なるため、少しずつ異なりますが、おおむねこのような流れで審査が行われます。

次の章ではクレジットカードの審査に必要なものをご紹介します。

クレジットカードの審査に必要なもの

クレジットカードの審査では、下記のタイミングで必要なものがでてきます。

  • 申込み時
  • 審査中
  • 審査後

それぞれ何が必要なのか、順番に見ていきましょう。

申込み時に必要なもの

クレジットカードの申込み時に必要なものは、下記の通りです。

  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)
  • 利用代金の引き落としができる金融機関の口座
  • 銀行印(ネットバンキング経由での手続きを除く、審査後に必要なこともある)
  • 収入証明書(キャッシング枠が大きい場合)

これらの書類は、どのクレジットカードを作るうえでも必要です。カードの申込みの際必要なものとして記載されていることも多いので、きちんと確認しておきましょう。

審査中に必要なもの

クレジットカードの審査中には、カード会社との連絡に使う電話番号や、在籍確認できる電話番号が必要です。これらを正確に伝えておくことで、審査がスムーズに進みやすくなります。

審査後に必要なもの

クレジットカードの審査後には、カードを受け取れる住所が必要となります。クレジットカードの配達は、転送できない本人限定郵便または宅配が基本です。引越しを控えている場合は、引越し後にクレジットカードを申し込むようにしましょう。

このように、クレジットカードの審査の前後で必要なものが異なります。それぞれを忘れずに準備しておきましょう。

ここからは審査で重要なポイントを説明します。

クレジットカード審査で重要視されるポイント

クレジットカードを持つ男性

ここでは、カード審査で特に重要視される4つのポイントについて具体的に説明します。

支払い能力があるかどうか

クレジットカードは、 カード会社が利用者への信用をもとに利用代金の支払いを一時的に肩代わりする「与信」で成り立っています。

もし利用者が利用代金を支払わないと、カード会社が損害を被ります。

そこで、カード会社は申込者の過去のクレヒスを知るため、CIC、JICCなどの信用機関に申込者のクレヒス調査を依頼し、その結果をもとに審査を行います。

クレジットカード審査の流れ

  1. 申込者(カードが欲しい人)がカード会社にクレジットカード発行の申し込みを行います。
  2. カード会社が申込者のクレヒスについて信用機関に調査を依頼します。
  3. 信用機関が信用情報をカード会社に提出します。
  4. カード会社は審査が通った人にカードを送付し、通らなかった人にはその旨を通知します。

信用機関には、全国のクレジットカードおよびローン利用者の全てのクレヒスが保管されています。

仮に悪いクレヒスを隠したり年収を大きくごまかしても、カード会社にはすぐわかってしまいます。申込書にはウソの申告をすることなく、正直に記載しましょう。

審査時に使う年収の正しい書き方

支払い能力の確認で必ず必要になってくるのが「年収」ですが、会社員、自営業、学生や主婦など申込者の属性によって年収の計算方法は異なります。

  • 会社員(給与所得者)…手取りの金額ではなく、税金や保険料などが差し引かれる前の給料額
  • 自営業…経費を差し引いた所得
  • 学生や主婦…親などの同居家族の年収を申告する場合も

個人情報が間違っていないか

カード会社はクレジットカードの申し込み用紙(またはWeb上の入力フォーム)に申込者が記載した個人情報(住所、氏名、電話番号、生年月日等)と、本人確認書類(運転免許証等)に記載されている内容と一致しているかどうかを確認します。

もし間違っている場合は、別の人間が本人になりすましてカードを作っている可能性を疑われます。

たとえ本人による申し込みであっても、個人情報が間違っていると審査に落ちる可能性が高くなるので記入は慎重に行いましょう。

本人確認の電話

クレジットカード会社から情報の確認の電話連絡が本人宛に入ることもあります。電話を無視してしまうと、本人情報の確認が取れず審査に通らない可能性があるので、もし電話に出られなかった場合でも折り返し電話をしましょう。

職場に連絡が入る在籍確認の電話

クレジットカード会社から職場に電話連絡の入る在籍確認は、ほぼ全てのカード会社で行われています。

ただし、派遣社員に関しては派遣会社側が在籍確認を拒否することもあり、在籍確認がなされないことも多いです。

固定電話と携帯電話で審査の結果が変わる?

近年ではスマートフォンの普及により固定電話を持たない人も多くなってきており、審査時に携帯電話の番号しか記入しない(できない)人も少なくありません。

だからといって審査に通らなくなることはありません。

しかし、クレジットカード会社からすると申込者の信用力を判断するための材料は一つでも多く欲しいものです。

「固定電話が有る」ということは「確実に自宅がある」ということの証明になりますので、もし固定電話を持っている場合は固定電話と携帯電話の番号の両方を記載するようにしましょう

短期で複数のカードを申し込んでいないか

複数のクレジットカードを短期で申し込んでいる方も、審査に落ちやすくなります。

理由は「クレジットカード申し込みの頻度が多い=お金に困っている可能性がある」とカード会社が考え、利用代金を回収できなくなるというリスクを避けるためです。

最近は色々な場所でクレジットカードをすすめられますが、立て続けにカードを作ると審査では不利になります。

新しいカードを作る前にそれが本当に必要かどうかよく考えましょう。

クレジットカードの審査に落ちる人の特徴を知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

次の章では、クレジットカードの審査落ちの理由を解説していきます。

審査に落ちる理由

クレジットカードの審査に落ちた場合カード会社から直接理由を聞くことはできませんが、大きく分けて下記のような理由で落ちることがあります。

  • 初めてのクレジットカード作成
  • キャッシング利用が極端に多い
  • 他のローン残高が多い
  • 過去の利用で延滞が多い

なぜ審査に悪影響を及ぼすのか、詳しく見ていきましょう。

初めてのクレジットカード作成で信用情報が無い

初めてクレジットカードを作る場合、これまでの信用情報が存在しないため落ちてしまうことがあります。クレジットカードを持つのは初めてでも、例えばドコモなどの携帯電話を契約していれば、本体代の分割支払いなどの履歴が信用情報機関に残っている場合が多いものです。

そのような情報も全く登録されていない場合、急にお金に困ってしまったのではないかという疑いを持たれてしまい、審査に落ちるというわけです。

初めてクレジットカードを作成する場合はできるだけ審査が簡単といわれるカードに申し込むか、携帯電話の分割払いなどを利用して信用情報を作るなどしてから申し込むようにすると良いでしょう。

クレジットカード利用の借入額が多い

他のクレジットカードを利用した際の借入額が多いと審査に落ちてしまうことがあります。特に、毎月限度額いっぱいまでキャッシングしている場合、お金に困っている、もしくはお金の管理ができない人であると判断され、審査に落ちてしまうことがあります。

他社のクレジットカードで多額の借り入れがあっても他のクレジットカードを作りたい時には、キャッシング枠を0円で申告して申し込むと比較的審査に通りやすくなります。

他のローン残高が多い

クレジットカード以外のローン残高があまりに多いと審査に悪影響を及ぼしてしまいます住宅ローンなど担保となるものがあるローンであればそれほど悪影響とはなりませんが、教育ローンやカードローンなどの無担保ローンの残高が多いと返済能力がないとみなされてしまうことがあるからです。

また、保有しているクレジットカードの枚数が多すぎる場合にもローン残高が多いとみなされてしまい審査に落ちることがあります。

できるだけ返済を早めるか、他のクレジットカードを解約するなどしてから申し込むと、比較的審査がスムーズに進むことが多いでしょう。

過去の利用で延滞が多かった

過去のクレジットカードや借り入れで延滞が多かった場合もクレジットカードの審査に落ちる原因となってしまいます。延滞が多い人に貸すと貸し倒れのリスクが大きくなってしまうからです。

クレジットカードで延滞がなくても、携帯電話料金や消費者金融、銀行のカードローンなどで延滞や金融事故があった場合信用情報機関を通じて情報共有されるため、審査に悪影響を及ぼします

延滞してしまった場合は、しばらく期限通りの返済を続けて、良好な信用情報を作り上げたうえでクレジットカードに再度申し込むのが良いでしょう。

このように、クレジットカードの審査に落ちてしまった場合には必ずその理由があるものです。自分がなぜ落ちたのか把握し、対策を立てたうえで、次の申込みをするといいでしょう。次の章では、信用情報の判断の仕方を解説していきます。

信用情報の判断の仕方

信用情報は信用情報機関の情報をもとに、独自のスコアリング方式で採点され、クレジットカードを発行できるかどうかの判断材料に使用されます。

日本には「CIC」と「JICC」、「KSC」の3つの信用情報機関がありますが、ほとんどのクレジットカード会社は「CIC」と「JICC」に照会を行います。

「KSC」は銀行系の信用情報機関なので、銀行が発行するクレジットカードなどは照会を行っています。それぞれの信用情報機関ごとに登録されている内容や期間が少しずつ異なります。

信用情報機関が決定

信用情報機関は下記のような情報を保有していて、各情報の保有期間は情報の種類や信用情報機関ごとに少しずつ異なります。

  • 金融商品の申込み情報
  • 契約の内容や利用履歴
  • 利用途中にクレジットカード会社が支払い能力を調査した履歴
  • 本人申告情報
  • 貸金業協会依頼情報
  • 電話帳掲載情報

両方の信用情報機関の照合結果が異なる場合や、クレジットカードの申込み書に記載の内容と大きな違いがあった場合は審査に時間がかかることが多いです。

一番重要なのが、契約の内容や利用履歴にある入金状況。JICCは過去1カ月分、CICは過去24カ月分の照会が可能です。クレジットカード会社はこれらの情報を照会して、クレジットカードを発行できるかどうかの判断を行います。

自分の登録内容がどうなっているのかは、それぞれの信用情報機関に手数料を支払うことで照会が可能です。心配な場合や審査に落ちてしまった場合などは照会してみるのも良いでしょう。

独自のスコアリング方法で決定

クレジットカード会社は信用情報を照会した後、独自のスコアリング方式で点数を付け、審査の可否を決定します。スコアリングは返済の安定性を示したものです。スコアリングする項目には、下記のようなものがあります。

  • 年齢
  • 職業や勤務先に関する情報(例:専業主婦より公務員や安定した企業の社員が有利)
  • 勤続年数
  • 年収
  • 他社の借り入れ情報
  • 居住形態、居住年数(長い方が有利)
  • 家族構成(一人暮らしより同居家族がいる方が有利)
  • 連絡先(携帯電話と固定電話両方ある方が有利)
  • 支払い履歴(延滞や不払いがあると審査に落ちることも)

クレジットカード会社ごとに重視するポイントは少しずつ異なりますが、それらは公表されていません。ただ、これらの結果をもとにクレジットカードごとに独自のスコアリングを行い、最終的にクレジットカードを発行できるかどうかが決定されることは確かです。

次はここまで説明した審査の重要ポイントをもとに、審査の難易度が高いカードを持つ方法を紹介します。

審査の難易度が高いクレジットカードを持つコツ

話を聞く夫婦

最後に、審査の難易度が高いクレジットカードを持つための3つのコツを伝授します。

クレヒスを積む

審査の難易度が高いカードは、普通カードから地道にランクアップするのが一番です。

そのためには支払い遅延などを起こさぬよう細心の注意を払い、良いクレヒスを積むのが鉄則です。 良くクレヒスを積むには次の2つの方法が有効です。

  • 毎月必ず支払う公共料金などをクレジットカード払いにする
  • 利用するクレジットカードを最小限に絞り、利用実績を伸ばす

良いクレヒスを積むためにはクレヒスを傷つけないだけでなく、支払いをできるだけ1つにまとめて利用実績を伸ばすことも重要です。

その点に留意することでより審査に通りやすくなります。

安定した収入を保つ

次に重要なのは、安定した収入を保つということです。年収は多いに越したことはありませんが、それだけで安定した収入があるとは言い切れません。そこで重視されるのが勤続年数です。

大企業だけでなく、中小企業でも正社員として長く勤めていれば安定した収入が保たれていると高く評価されます。

つまり勤務先の規模にかかわらず勤続年数が長く収入が安定している場合は高く評価され、難易度が高いクレジットカードの審査にも通りやすくなるということです。

同じ場所に長く住む

クレジットカードの審査では居住年数の長さも評価の対象となります。持ち家に半年以上、賃貸住宅でも1年以上同じ場所に住めばOKです。

さらに言えば、そこに長く住むほど審査での評価は高くなります。

その理由はカード会社が「同じ場所に長く住む人ほど夜逃げの可能性が少ない」と考え、利用代金回収不能のリスクが小さいと判断するからです。

クレジットカード更新時の審査のポイント

クレジットカードには有効期限があり、期限が近づくと更新され、新しいカードが発行されるようになっています。

更新には審査があるため、全ての人が自動更新できるわけではありません。クレジットカードの更新の審査のポイントは以下です。

  • 滞納や残高不足がないか
  • 会員条件に合っているか
  • クレジットカードを利用しているか

滞納分があったり、期間中に何度も残高不足で引き落とせないことがあると、カード会社の基準で「信用力に問題がある」と判断され更新されない可能性があります。

また、年収が大きく変わったり、会員の条件に合わないと判断された場合や、長らく利用してないカードは更新されない可能性がありますのでご注意ください。

良いクレヒス(クレジットカードヒストリー)を積むためにも、支払い遅れや残高不足が起こらないように、計画的な使い方を心がけるようにしましょう。

よくあるQ&A

クレジットカードの審査についてよくあるQ&Aをまとめています。

無職の人でも貯金や資産があれば審査は通るの?

無職の人でも、仮に貯金が1億以上あったらクレジットカードの審査は通るのでしょうか?

結論、いずれも無職だと審査を通ることはできません。

クレジットカードの申込書を見ると分かりますが、基本的に貯金や不動産などの資産がどれぐらいあるか、ということを書く項目はありません。

クレジットカード会社はその人に「安定した収入があるかどうか」で信用力を判断します。貯金がいくらあろうがその人が無職の時点で信用力はない、という風に判断されてしまいます。

フリーターや契約社員の審査通過の難易度

フリーターや契約社員がクレジットカードの審査に通過するのは、正社員よりは少し難しい傾向にあります

理由は、多くのクレジットカードの申込み基準の1つとして、「安定した収入がある人」という項目がありためです。

フリーターの場合は、主に給与が時給のため働いた時間と収入が比例します。しかし常に同じ時間働けるわけではない(本人都合、会社都合問わず)ので、月収は安定しません。

また、正社員よりは簡単に解雇される立場にあります。これらの理由により収入が安定しにくいと判断されるため、審査の通過が若干難しくなります。

契約社員の場合は、勤めている会社によって判断が異なります。契約社員とアルバイトの年収が変わらないような会社もあれば、正社員と契約社員の給与体系がほとんど変わらない会社もあるからです。

いずれにせよ、「安定した収入」があるかどうかが判断基準になります。給与体系が正社員と変わらない場合はあまり気にする必要はありませんが、フリーターなど給与が少ない場合は、アルバイトも申込可能と明記されているカードを選ぶのが審査に通過しやすく無難といえるでしょう。

大学生でもクレジットカードの審査は通る

大学生はアルバイトをしていても安定した収入があるとはいえない場合が多いですが、審査に通るカードは存在します。特に、学生専用や20代限定をうたっているカードを選べば、審査に通過しやすくなります大学生が作りやすいカードには、下記のようなものがあります。

  • JCB CARD EXTAGE
  • ANAカード〈学生用〉
  • JALカード navi(学生専用)
  • 楽天カード アカデミー

大学生は初めてクレジットカードを作る人も多く、利用履歴がない人がほとんどです。そのため、大学生が優遇されているカードを選ぶことがクレジットカードをスムーズに作るコツといえるでしょう。

外国人のクレジットカード審査の難易度

外国人でも日本への中長期滞在者または永住者であれば日本でクレジットカードを申込み可能です。通常の申込み手続きに加え、「在留カード」または「特別永住者証明書」の提出が必要です。

ただし、在留期間や在留資格などが問題になり、審査に落ちてしまうことも多いです。使った金額を返済しないまま母国へ帰ってしまうと、貸し倒れになってしまうため、日本人に比べるとリスクが大きいからです。

そのようなリスクを避けるために、三井住友カードで外国人のカード申込みの際にはカード発行前の口座設定を必須にしています。

比較的審査に落ちてしまうリスクが高いため、日本人と審査基準が変わらないとうたっている三井住友カードや、外国人専用の「GTNエポスカード」などがおすすめです。他のカードが欲しい場合も、まずは作りやすいカードを作り、利用履歴を作ったうえで申し込むのがいいでしょう。

土日の審査について

即日発行をしている会社を中心に、土日の審査にも対応している場合があります例えば、三井住友カードは土日祝日は営業していませんので審査も行っていません。一方セゾンカードやエポスカードなどは土日も審査を行っており、店頭カウンターで即日発行可能です。

基本的には土日は審査が止まるクレジットカードが多いですが、即日発行可能とうたっている場合は土日でも審査が進むと考えて良いでしょう。

ここまで、クレジットカードの審査についてよくある質問をまとめてきました。どのカードを申し込むのか選ぶ参考にしてください。

まとめ

  • クレジットカード審査には難易度があり、カードランクが上がるほど難易度も上がる
  • クレジットカード審査の難易度が上がるほど年会費も高いが例外もある
  • クレジットカード審査で重視されるポイントは「支払い能力」「個人情報の正確性」「カードの発行頻度」の3つ
  • 審査の難易度が高いクレジットカードを作るコツは「クレヒス」「安定した収入」「居住年数の長さ」に留意すること

クレジットカードカードの審査中は誰でも不安です。ましてや審査の難易度が高いカードならなおさらです。けれども必要以上に恐れることはありません。

一般の方でも支払い遅延などせず良いクレヒスを積めば、審査難易度の高いカードを作ることも可能です。

まずは地道に良いクレヒスを積むことから始めましょう!